この記事でわかること

  • 192名のアンケート調査で「62.3%が自動作成を求めている」ことが判明。導入上位ツールの多くは希望反映レベルにとどまるギャップを解説し、AI自動作成を含む8サービスを比較。

「シフト作成アプリって多すぎて、結局どれを選べばいいかわからない」——そんな悩みを持つ管理者の方は多いのではないでしょうか。

本記事では、シフト管理ツール利用者192名を対象としたアンケート調査の結果をもとに、実際に検討・導入されているサービスのリアルなデータを公開。さらに、主要8サービスの機能・料金・特徴を徹底比較し、目的別のおすすめを解説します。


【独自調査】192名に聞いた「検討したシフト管理ツール」

シフト管理ツールの導入に関わった192名を対象にアンケート調査を実施しました。まずは「検討したツール」と「実際に導入したツール」のデータをご紹介します。

調査概要
  • 調査対象:シフト制の企業に勤務し、シフト作成を担当しており、ツール導入に関わった経験がある方
  • 調査方法:オンラインアンケート
  • 実施時期:2025年11月
  • 有効回答数:192名

検討されたツール TOP10

「検討したシフト作成ツールを教えてください」という質問(複数回答可)に対する結果は、以下の通りです。

順位サービス名回答数割合
1位Airシフト8538.6%
2位ジョブカン勤怠管理7634.5%
3位シフオプ5123.2%
4位らくしふ4118.6%
5位ジンジャー勤怠管理3114.1%
5位自社専用ツール3114.1%
7位Sync Up(シンクアップ)2812.7%
8位OPlus(無料プラン)2310.5%
9位RShift(アールシフト)125.5%
10位Optamo(オプタモ)104.5%

Airシフトジョブカンが検討数で圧倒的な「2強」です。ただし、この2サービスが上位に入る理由は「シフト管理ツールとして比較検討された」だけではありません。AirシフトはAirレジ・Airペイなど"Airシリーズ"を既に導入している店舗が、その延長線上で検討するケースが多く、ジョブカンも勤怠管理システムのオプションとしてシフト管理を追加する流れで検討されています。つまり、周辺サービスのエコシステムが検討数を押し上げている側面があります。

一方で、AI自動作成に強みを持つアールシフトOptamoは検討数こそ少ないものの、後述する「求める機能」との関連で注目すべき存在です。

実際に導入されたツール

検討の結果、実際に導入されたツールの割合は以下の通りです。

サービス名導入割合
Airシフト25.0%
ジョブカン勤怠管理24.1%
シフオプ10.0%
らくしふ10.0%
自社専用ツール9.1%
導入に至らなかった10.0%

注目すべきは、10人に1人が「導入に至らなかった」と回答している点です。検討したものの、自社の要件に合うツールが見つからなかった、もしくは費用対効果に疑問を感じたケースが一定数あることがうかがえます。

では、ツール選びで失敗しないためには何を基準にすればよいのでしょうか。次のセクションで、導入時に重視される機能を見ていきましょう。


導入時に重視される機能ランキング

「導入時に必要だと思った機能を教えてください」(複数回答可)という質問に対する回答結果です。

順位機能回答数割合
1位シフトの自動作成機能13762.3%
2位LINEでのシフト提出機能8136.8%
3位スマホからのシフト提出機能7232.7%
4位シフト募集 / 締切リマインド5525.0%
5位ヘルプ募集機能(自店舗)3616.4%
6位個人チャット機能3315.0%
7位掲示板機能2410.9%
8位ヘルプ募集機能(他店舗)2210.0%
8位勤怠/給与ソフト連携2210.0%
10位多言語対応177.7%

62.3%が「自動作成」を求めている

最も求められている機能は「シフトの自動作成」で、実に62.3%の回答者が必要だと回答しました。これは2位のLINE提出(36.8%)に25ポイント以上の差をつけており、シフト管理の最大の課題が「作成にかかる手間」であることを示しています。

前述の導入ツールTOP5を見ると、らくしふはAI自動作成機能を搭載しており、ジョブカンシフオプもパターン登録による一括作成機能を持っています。一方で導入数トップのAirシフトは希望シフトの反映がメインです。

また、ジョブカン・シフオプの一括作成はAI・数理最適化ではなくパターン割り当て方式のため、医療の配置基準や製造業の3交代制のような複雑な制約には対応しきれないケースがあります。つまり、「最も求められている機能」と「導入上位ツールの自動作成レベル」にはまだギャップがあるのが現状です。このギャップを理解した上でツールを選ぶことが、導入後の満足度を左右します。

LINE・スマホ対応はもはや必須条件

2位のLINE提出(36.8%)と3位のスマホ提出(32.7%)がそれぞれ上位にランクインしており、モバイルからの操作性が重視されていることがわかります。PCでしか操作できないツールは、現場のスタッフに定着しにくいでしょう。


失敗しないための5つの選定基準

アンケート結果と各サービスの分析から、シフト管理アプリを選ぶ際に押さえるべき5つの基準をまとめました。

基準1:自動作成の「レベル」を確認する

「自動作成」と一口に言っても、サービスによって意味するレベルが大きく異なります。ここを正しく理解しておかないと、「自動作成機能あり」の表記だけで選んで期待外れになるケースが起きます。

レベル内容該当サービス例
△ 希望反映(一括転記)スタッフの希望シフトをシフト表に自動で反映。配置の最適化は手動Airシフト
○ 一括割り当て(条件設定型)シフトパターンと必要人数を設定し、条件に基づいて一括で割り当て。機械的な当てはめで、最適化はしないジョブカン、シフオプ、OPlus、assift
◎ AI・数理最適化スキル・公平性・法定基準など複雑な制約を同時に考慮し、最適解を自動生成らくしふ、アールシフト、Optamo、シフッタ

特に注意したいのが「一括割り当て」と「AI自動作成」の違いです。

  • 一括割り当て(○): 「早番3人、遅番2人」のようなパターンと人数を設定すると、空いているスタッフを機械的に当てはめる。休暇日は避けてくれるが、「夜勤の偏り」「スタッフ間の公平性」「法定配置基準」までは考慮しない
  • AI自動作成(◎): スタッフのスキル・資格・勤務回数の公平性・連勤制限・法定配置基準といった複雑な条件を同時に考慮し、最適なシフトを生成する

自社のシフトに複雑な制約がある場合(医療・保育・製造業など)は、○レベルでは不十分なケースが多く、◎レベルのツールを検討すべきです。

シフッタは◎レベルのAI自動作成に対応。チャットで条件を伝えるだけで設定できるので、複雑な管理画面の操作は不要です。

基準2:スタッフの提出手段を確認する

LINE、専用アプリ、ブラウザなど、提出方法はサービスによって異なります。現場スタッフのITリテラシーや普段使いのツールに合わせて選ぶのがポイントです。

基準3:業種特有の制約に対応できるか

医療機関の配置基準、製造業の3交代制、保育の保育士配置基準など、業種によってシフトの制約は大きく異なります。汎用ツールでは対応しきれないケースも多いため、業種対応の有無を確認しましょう。

基準4:料金体系と隠れコストを把握する

「1人あたり月額〇〇円」の表示だけでなく、以下のような隠れコストに注意が必要です。

  • 自動作成機能が基本プランに含まれず、オプション料金になっているケース
  • 最低利用人数・最低利用料金の設定があるケース
  • 初期費用や最低契約期間が発生するケース

実際の利用人数でシミュレーションすることが重要です。

基準5:既存ツールとの連携を確認する

勤怠管理や給与計算ソフトとの連携が必要な場合は、CSVエクスポートやAPI連携の有無を事前に確認しましょう。


シフト自動作成アプリ8選|比較一覧

各サービスの料金・自動作成機能・スタッフ提出方法・特に向いている業種をまとめた比較表です。

サービス名月額料金(税込)自動作成提出方法向いている業種
Airシフト330円/人△ 希望反映専用アプリ飲食・小売
ジョブカン200円〜/人○ 条件設定型ブラウザ・アプリ全業種(勤怠一体)
シフッタ要問合せ◎ LLM×数理最適化チャット(スマホ対応)全業種(複雑な制約にも対応)
シフオプ300円/人○ 一括割り当てメール・ブラウザ飲食・小売・サービス
らくしふ要問合せ◎ 数理最適化LINE飲食・小売・医療・介護
OPlus無料〜(自動作成+300円/人)○ 条件設定型ブラウザ・アプリ小〜中規模全般
アールシフト100,000円/月〜◎ 数理最適化ブラウザ・アプリ小売・スーパー・大規模
Optamo要問合せ◎ 数理最適化ブラウザ複雑シフト全般

◎ = 数理最適化による自動生成 / ○ = 条件設定に基づく一括割り当て / △ = スタッフ希望の自動反映(一括転記)


各サービス詳細解説

1. Airシフト(株式会社リクルート)

検討数1位(38.6%)、導入数でもトップの人気サービス。Airレジ・Airペイ・Airワークなど Airシリーズを利用中の店舗が、そのまま導入を検討するケースが多く、リクルートのエコシステムの強さが検討数に反映されています。

  • 料金: 1人あたり月額330円(税込)。利用開始月と翌月は無料
  • 特徴: Airメイトと連携して人件費率を日別に自動算出、Airワーク給与支払・freee人事労務への給与データ連携、シフト表×チャットの一体化
  • 自動作成: △ 希望反映。スタッフの希望シフトを自動で転記。配置の最適化は手動
  • 向いている企業: Airレジ等のAirシリーズを既に利用している飲食・小売店舗

2. ジョブカン勤怠管理(株式会社DONUTS)

検討数2位(34.5%)。勤怠管理・シフト管理・休暇管理・工数管理の4機能を必要に応じて組み合わせられる柔軟さが特徴で、シフト管理だけでなく給与計算連携を含むバックオフィス業務を幅広くカバーできるのが検討される理由です。5万社以上の導入実績。

  • 料金: 1機能あたり月額200円/人。シフト管理だけなら200円/人
  • 特徴: 機能の組み合わせが自由、変形労働時間制・フレックスタイム制など多様な勤務形態に対応、給与計算連携
  • 自動作成: ○ 条件設定型。曜日別必要人数・パターン割当回数上限・禁止条件を設定して一括割り当て
  • 向いている企業: 勤怠管理も含めて一元化したい企業。バックオフィス効率化を重視するケース

3. シフッタ(株式会社Leapsec)

チャットで条件を伝えるだけで、AIが最適なシフト表を自動作成するシフト管理ツール。提出・作成・展開・ヘルプ募集までシフト業務をワンストップで管理できます。

  • 料金: 要問合せ
  • 特徴: AIチャットでシフト自動作成、スタッフはスマホアプリで提出・確認が完結、提出から展開まで一元管理
  • 自動作成: ◎ LLM×数理最適化。チャットで条件を伝えるだけで、制約を考慮した最適なシフトを自動生成
  • 向いている企業: チャット入力で簡単にシフトの自動作成をしたい企業。スマホアプリでシフト希望を回収したい企業。医療・製造・保育・物流など複雑な制約がある業種にも対応

4. シフオプ(株式会社リクルート)

検討数3位(23.2%)。Airシフトと同じくリクルート提供ですが、こちらは複数店舗管理やアラート機能に強みがあります。

  • 料金: 1人あたり月額300円。初期費用無料
  • 特徴: 労務規定違反の自動アラート、シフト作成時の人件費自動計算、ヘルプ募集の一斉送信、複数店舗の一括管理
  • 自動作成: ○ 一括割り当て。基本シフトパターンを登録して一括でシフト作成が可能
  • 向いている企業: 複数店舗を運営する飲食・サービス業。労務コンプライアンスと人件費管理を重視する企業

5. らくしふ(株式会社クロスビット)

検討数4位(18.6%)。LINE連携が最大の特徴で、スタッフはLINEでシフト提出が完結します。累計導入事業所数30,000超、契約継続率99.4%。すかいらーくHDが全3,100店舗に導入するなど、大規模チェーンでの実績もあります。さらに、AI自動作成機能も搭載。「ピークタイム対応型」(飲食・小売向け)と「複雑条件対応型」(医療・介護向け)の2タイプがあり、業種に応じた最適化が可能です。

  • 料金: 要問合せ(20名までは定額)
  • 特徴: LINE連携、複数店舗の一元管理、人件費率の自動計算・経営指標の可視化、応援スタッフの店舗間調整
  • 自動作成: ◎ 数理最適化。時間別・パターン別・ルール別の3方式に対応
  • 向いている企業: 飲食・小売で、アルバイト・パートスタッフが多い企業。医療・介護の配置基準対応も可能

6. OPlus(Oplus株式会社)

検討数8位(10.5%)。100人まで無料で使えるのが最大の強み。累計40,000社以上が利用しています。

  • 料金: スタンダード(100人まで無料)、Proプラン 100円/人/月、自動作成オプション +300円/人/月
  • 特徴: 100人まで無料で始められる、メガホン(一斉送信)・掲示板機能
  • 自動作成: ○ 条件設定型。条件を設定して1クリックで一括作成(オプション料金)
  • 向いている企業: まずは無料で試したい小〜中規模事業者。コストを抑えたいケース

7. アールシフト(株式会社オムネットワーク)

検討数9位(5.5%)ながら、大規模小売業でのシェアが高いサービスです(登録ID数1,000以上の小売業でNo.1※)。800種類以上の標準機能を持ち、各業種の特性に最適化されています。 ※国内シフト管理システム市場 登録ID数1,000以上の小売業/東京商工リサーチ調べ(2020〜2026年)

  • 料金: 月額100,000円〜。初期費用・最低利用期間は要問合せ
  • 特徴: POS実績データからの来客予測、シフト表の100点満点評価、800種類以上の標準機能
  • 自動作成: ◎ 数理最適化。AIが最短1分でシフト表を自動生成、シフト作成時間を75%削減
  • 向いている企業: スーパー・ドラッグストアなど大規模小売。AI最適化で人件費を削減したい企業

8. Optamo(株式会社オプタモ)

検討数10位(4.5%)。複数の条件をもとにAIがスタッフの組み合わせを調整する勤務シフト作成ツール。シフト作成の属人化を解消し、誰でも作成可能にすることを目指しています。

  • 料金: 要問合せ。利用開始月と翌月は無料トライアル
  • 特徴: スキルベースのAI自動作成で属人化を解消、応援(ヘルプ)機能、アンマッチ設定・5段階チューニング
  • 自動作成: ◎ 数理最適化。スタッフのスキルをもとにAIが最適な組み合わせを自動で算出
  • 向いている企業: 複雑なシフト制約を持つ業種全般。シフト作成の属人化を解消したい企業

【目的別】おすすめの選び方

8サービスを比較した上で、目的別に整理すると以下のようになります。

AI自動作成で手作業をなくしたい

自動作成ツールではシフッタがおすすめです。毎月のシフト作成の条件に沿った自動作成ができ、条件の追加・変更もチャットで伝えるだけ。複雑な設定画面を操作する必要がなく、すぐに運用を始められます。

とにかくコストを抑えたい

OPlus(100人まで無料) まずは無料で始めて、必要に応じて有料プランやオプションを追加するのがおすすめです。

LINE連携でスタッフの提出率を上げたい

らくしふ LINEでの提出・催促・通知がすべて完結し、さらにAI自動作成機能も搭載。アルバイト・パートが多い飲食・小売業に特に有効です。

勤怠管理と一元化したい

ジョブカン シフト管理単体ではなく、勤怠・休暇・工数管理を含むバックオフィス全体の効率化を見据えた選択です。

複数店舗のシフトを一元管理したい

シフオプらくしふ シフオプは複数店舗の一括管理、ヘルプ募集の一斉送信、労務規定違反の自動アラートなど多店舗運営に必要な機能が揃っています。らくしふも複数店舗のシフトを一元管理でき、さらにAI自動作成や店舗間の応援調整にも対応しています。


まとめ

192名のアンケート調査から見えたのは、62.3%が「シフトの自動作成」を求めているにもかかわらず、導入上位ツールの多くは希望反映や条件設定レベルにとどまっているという現実です。

「法定配置基準を確実に守りたい」「複雑な制約を自動で最適化したい」という課題まで解決するには、AI・数理最適化エンジンを搭載したツールの検討が不可欠です。

自社の課題と規模を明確にした上で、この記事の比較表と目的別ガイドを参考に、最適なツールを見つけてください。